3つの級に分かれている介護食士

介護が必要な人は、加齢によって本来の歯が抜けたりあごの力が弱まったりすることで、一般的な食事を上手くできないことも多いです。そんな時には、介護食を取り入れるのが効果的です。その介護食のメニュー作りや調理などに関する民間資格として、介護食士というものがあり、この資格を取得すると介護食に関する知識や技術力を持っていることの証になります。

介護食士は3級から1級までの3通りに分かれていて、3級からひとつずつ昇給していく形です。そして、いずれも定められた時間の講座を受けた後、試験に合格することで資格を取得可能です。講座は専門学校に入学するか、学校が開催する講習会に参加する形で受けられます。

講座の時間は、3級だと学科が25時間、実習が47時間です。2級も学習する内容や講座の時間は異なりますが、3級を持っていれば誰でも受けられます。ただ1級だけは、受講資格として2年以上介護食調理業務に携わった実務経験と、25歳以上という年齢が条件として追加されます。したがって3級から1級までスムーズに取得したいのであれば、実務経験のことも考える必要があります。

そんな介護食士の資格は、取得することで就職の際の強みになるだけでなく、介護食に関する知識と技術を得ることにも期待できます。3級では基本的な栄養や衛生に関すること、1級では介護食と薬の関係についても学べます。また、将来的な介護需要の高まりに合わせて、仕事に活かせる場面が増える可能性も十分にあるでしょう。